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求人・転職2026/08/24

金属熱処理とは?仕事内容・給料・資格・面接対策・特定技能まで徹底解説【2026年版】


【2026年最新】金属熱処理の仕事とは?仕事内容・給料・向いている人・面接対策を解説

「金属熱処理の仕事は暑くて大変?」

「未経験や外国人でも応募できる?」

「給料や残業時間はどのくらい?」

「オンライン面接だけで会社を決めても大丈夫?」

このような疑問を持つ求職者は少なくありません。

金属熱処理は、自動車部品、工作機械、建設機械、金型、工具などの強度や耐久性を高めるために欠かせない仕事です。普段は完成品の外から見えにくい工程ですが、日本のものづくりを支える重要な技術の一つです。

この記事では、金属熱処理の仕事内容、給料、職場環境、資格、面接方法について、外国人材の採用・就職支援を行うBIGLIGHTの現場経験を交えて分かりやすく解説します。

金属熱処理業とは

金属熱処理とは、鉄鋼などの金属を一定の温度まで加熱し、その後、冷却することで、金属の性質を変化させる加工技術です。

加工の目的は、単に金属の形を変えることではありません。主に次のような性能を高めます。

  • 硬さ
  • 強度
  • 耐摩耗性
  • 粘り強さ
  • 疲労強度
  • 耐久性
  • 加工のしやすさ

例えば、自動車のギアやシャフトは、走行中に大きな力を受け続けます。形が正しく作られていても、必要な硬さや耐久性がなければ、短期間で摩耗したり、破損したりする可能性があります。

そこで熱処理を行い、部品の用途に適した性質を持たせます。

総務省統計局の日本標準産業分類では、金属熱処理業は「2465 金属熱処理業」に分類されています。総務省統計局「産業分類一覧」

金属熱処理の主な種類

金属熱処理には複数の方法があり、製品の材質や求められる性能によって使い分けられます。

処理方法主な目的特徴
焼入れ金属を硬くする加熱後に油や水などで急速に冷却する
焼戻し硬さと粘りの調整焼入れ後に再加熱し、割れやもろさを抑える
焼なまし金属を軟らかくする加工しやすくし、内部のひずみを減らす
焼ならし組織を均一にする強度や機械的性質を整える
浸炭処理表面を硬くする表面に炭素を浸透させ、内部の粘りを残す
窒化処理耐摩耗性を高める表面に窒素を浸透させ、硬い層を作る
高周波焼入れ必要な部分だけ硬くする高周波電流を利用して部分的に加熱する

厚生労働省の技能検定でも、金属熱処理は「一般熱処理作業」「浸炭・浸炭窒化・窒化処理作業」「高周波・炎熱処理作業」に分けられています。厚生労働省「技能検定職種及び試験基準」

金属熱処理工の具体的な仕事内容

会社や担当工程によって異なりますが、一般的な作業の流れは次のとおりです。

1.製品と作業指示書を確認する

最初に、製品の材質、数量、処理温度、処理時間、冷却方法などを確認します。

似た形の部品でも、材質や用途によって処理条件が異なるため、品番や指示書を正確に確認することが重要です。

2.製品を並べる・治具にセットする

部品を専用のかごや治具に並べ、熱処理炉へ投入できる状態にします。

製品同士の重なりや向きによって、加熱状態や変形の程度が変わることがあります。そのため、単純に並べるだけではなく、決められた方法を守る必要があります。

3.熱処理設備を操作する

作業指示書に従って、温度、時間、ガス、冷却条件などを設定します。自動化された設備では、操作パネルへの条件入力や稼働状況の監視が中心です。

異音、温度異常、警報などが発生した場合は、設備を停止し、上司や保全担当者へ報告します。

4.冷却する

処理方法に応じて、油、水、ガス、空気などを使って製品を冷却します。

特に油を使用する工程では、火災ややけどのリスクがあるため、安全手順の厳守が必要です。

5.検査・測定を行う

処理後は、次のような確認を行います。

  • 硬度測定
  • 外観検査
  • 変形や割れの確認
  • 寸法測定
  • 処理記録の確認
  • ロット番号と数量の照合

会社によっては、硬度計、ノギス、マイクロメーターなどを使用します。

6.記録・運搬・出荷準備を行う

処理条件や測定結果を記録し、合格品を次の工程へ運びます。フォークリフトやクレーンを使用する職場もあります。

金属熱処理の仕事はきつい?

金属熱処理の仕事は、高温設備を扱うため「暑い」というイメージがあります。実際の環境は工場や設備によって大きく異なります。

確認項目比較的働きやすい職場注意が必要な職場
暑さ対策空調・スポットクーラー・休憩制度がある炉の近くで長時間作業する
重量物クレーンやリフターで運搬する手作業で持ち運ぶことが多い
勤務時間日勤固定24時間稼働の交替勤務
作業内容設備操作・監視が中心手作業での投入・回収が多い
安全管理教育と保護具が整備されている作業ルールの説明が不十分
教育体制写真付き手順書や指導担当者がいる口頭説明のみで覚える必要がある

求人票に「金属熱処理」と書かれていても、仕事内容は同じではありません。

応募前には、炉の種類、製品重量、手作業の割合、交替勤務の有無、工場内の暑さ対策まで確認しましょう。

金属熱処理工の給料・年収の目安

厚生労働省の令和7年度資料では、「金属熱処理工」の職業安定業務統計に基づく基準値は、経験0年で時給換算1,162円とされています。厚生労働省「職業別賃金基準値」

ただし、これは全国一律の最低賃金や、すべての求人に適用される給与額ではありません。実際の給料は、地域、経験、勤務形態、手当、会社規模などによって変わります。

仮に時給1,162円、月173時間で単純計算すると、基本部分は月約20万1,000円です。

実際の求人では、次の項目も月収に影響します。

  • 交替勤務手当
  • 深夜勤務手当
  • 残業手当
  • 皆勤手当
  • 住宅手当
  • 家族手当
  • 資格手当
  • 通勤手当
  • 賞与

給料を比較するときのポイント

月給の金額だけを見て判断してはいけません。

比較項目求人A求人B
基本給205,000円190,000円
残業月10時間月35時間
交替勤務なしあり
手当住宅手当10,000円夜勤・交替手当25,000円
寮費35,000円20,000円
月収例約227,000円約268,000円
働き方日勤中心夜勤あり

求人Bは総支給額が高く見えますが、その理由には残業や夜勤が含まれています。一方、求人Aは収入が少し低くても、生活リズムを維持しやすい可能性があります。

求職者は「月収」だけでなく、次の点まで確認しましょう。

  1. 基本給はいくらか
  2. 月収例に何時間分の残業が含まれるか
  3. 夜勤・交替勤務があるか
  4. 寮費や光熱費はいくらか
  5. 社会保険料などを引いた手取りはいくらか
  6. 賞与の実績と支給条件は何か

未経験でも金属熱処理の仕事に応募できる?

未経験者を採用している会社もあります。

最初は、製品を並べる、設備へ投入する、完成品を回収する、外観を確認するといった補助作業から始めるケースが一般的です。

その後、次の業務を段階的に覚えていきます。

  • 設備の操作
  • 処理条件の確認
  • 硬度測定
  • 品質記録
  • 異常発生時の対応
  • 設備の日常点検

未経験者の場合、専門知識よりも、安全ルールを守る姿勢や、分からないことをすぐに確認できることが評価されます。

金属熱処理の仕事に向いている人

次のような人は、金属熱処理の仕事に向いています。

  • 決められた手順を守れる人
  • 品番や数量を正確に確認できる人
  • 暑い環境に一定程度対応できる人
  • 安全を優先して行動できる人
  • 異常を隠さず報告できる人
  • 立ち仕事や工場勤務に抵抗がない人
  • 機械操作や金属加工に興味がある人
  • 長期的に技術を身につけたい人

反対に、自己判断で作業条件を変更する人や、確認を省略する人には向いていません。熱処理では、温度や時間の小さな間違いがロット全体の品質に影響する可能性があります。

役立つ経験・資格

応募時に必須資格がない求人もありますが、次の経験や資格は評価されやすい傾向があります。

  • 金属熱処理の実務経験
  • 鋳造、鍛造、機械加工、金属プレスの経験
  • ノギスやマイクロメーターの使用経験
  • 硬度測定の経験
  • フォークリフト運転技能講習
  • 玉掛け技能講習
  • クレーン関連資格
  • 金属熱処理技能士
  • 図面や作業指示書を読む能力

金属熱処理技能士は、技能の習得レベルを評価する国家検定です。合格者だけが「技能士」と名乗ることができます。厚生労働省「技能検定制度について」

長く働き、リーダーや品質管理担当者を目指す場合は、入社後に資格取得へ挑戦する価値があります。

面接は対面とオンラインのどちらがよい?

BIGLIGHTでは、求職者の移動距離や会社側の採用スケジュールを考慮し、オンライン面接と対面面接を使い分けています。

結論として、最初の面接はオンラインでも問題ありませんが、入社を決定する前に、工場見学または対面確認を行うことをおすすめします。

面接方法メリット注意点
オンライン面接遠方から参加できる、日程を調整しやすい、採用が早い工場の暑さ、音、におい、製品重量を確認しにくい
対面面接人柄や日本語力を確認しやすい、職場見学ができる移動時間と交通費が必要
オンライン+工場見学選考の速さと入社後のミスマッチ防止を両立できる2回の日程調整が必要

BIGLIGHTが推奨する面接の流れ

  1. オンライン面接で経歴、日本語力、転職理由を確認する
  2. 会社が仕事内容、給与、勤務時間、寮の条件を説明する
  3. 可能であれば対面面接または工場見学を行う
  4. 実際の暑さ、音、重量物、作業速度を本人が確認する
  5. 条件を再確認したうえで内定を決定する

金属熱処理では、溶接のような実技テストが常に必要とは限りません。しかし、硬度測定、設備操作、クレーン作業などの経験者を採用する場合は、対面で道具の使い方や安全確認の手順を質問すると、経験の有無を判断しやすくなります。

BIGLIGHTの経験から見る面接対策

BIGLIGHTの採用支援では、経験があっても「金属加工をしていました」とだけ説明し、具体的な作業内容を伝えられない求職者がよく見られます。

面接前には、次の内容を整理しておきましょう。

  • 製品名と材質
  • 製品のおおよその重さ
  • 担当した熱処理方法
  • 使用した炉・設備・測定器
  • 1日に処理した数量
  • 自分で判断した作業と、上司の指示で行った作業
  • 不良品や設備異常への対応経験
  • 夜勤や残業への対応可否

例えば、次のように説明すると経験が伝わりやすくなります。

自動車用シャフトの焼入れ・焼戻し工程で、製品のセット、設備操作、処理後の外観確認、硬度測定を担当しました。異常表示が出た場合は設備を止め、班長へ報告していました。

経験のない作業を「できます」と答える必要はありません。「経験はありませんが、現在の職場では指示書を確認し、安全ルールを守って機械を操作しています」と説明する方が信頼されます。

求人選びで注意したいポイント

「月収例」だけで判断しない

月収例には、残業40時間や深夜勤務が含まれていることがあります。基本給と固定手当、変動手当を分けて確認してください。

仕事内容を具体的に確認する

「熱処理作業」と書かれていても、設備操作が中心の場合と、重量物の投入・回収が中心の場合があります。

日勤か交替勤務かを確認する

連続炉を使用する工場では、2交替や3交替になる可能性があります。夜勤手当で収入は増えますが、生活リズムへの影響も考える必要があります。

安全教育の内容を確認する

高温設備、油、ガス、クレーンなどを扱うため、入社時教育、保護具、作業手順書が整備されているか確認しましょう。

外国人材は在留資格との適合を確認する

外国人が働く場合、実際の業務内容が在留資格で認められた活動に該当するか、事前確認が必要です。

「製造業の会社だから働ける」とは限りません。会社の産業分類だけでなく、本人が担当する作業、在留資格、試験区分などを個別に確認してください。

経済産業省は、外国人材の受入れ対象となる工業製品製造業について、対象事業所や業務区分に関する資料を公開しています。経済産業省「工業製品製造業分野の外国人材受入れ」

金属熱処理の将来性

金属熱処理は、自動車、航空機、産業機械、建設機械、工具、金型など、幅広い分野を支える基盤技術です。

設備の自動化が進んでも、次の仕事には人の知識と判断が必要です。

  • 材質に合った処理条件の管理
  • 製品の並べ方や投入方法の調整
  • 品質異常の原因分析
  • 硬度や金属組織の評価
  • 設備トラブルへの対応
  • 技術や技能の継承

JEEDの金属熱処理業向け資料でも、若年者への技術・技能継承や、長期的な資格取得の重要性が示されています。JEED「金属熱処理業 高齢者雇用推進ガイドライン」

単純作業だけで終わらず、設備操作、測定、品質管理まで習得することで、長期的なキャリア形成につながります。

まとめ

金属熱処理は、金属を加熱・冷却して硬さ、強度、耐久性などを高める仕事です。自動車部品や産業機械など、日本のものづくりに欠かせない重要な工程です。

求人を選ぶ際は、給料だけでなく、次の点を確認しましょう。

  • 実際に担当する工程
  • 製品の重量
  • 暑さと安全対策
  • 日勤・夜勤・交替勤務
  • 残業時間
  • 寮費と通勤方法
  • 教育・資格取得制度
  • 在留資格との適合性

BIGLIGHTでは、オンライン面接で応募者の経験や希望条件を確認したうえで、可能な限り対面面接または工場見学を組み合わせる方法を推奨しています。

仕事内容を実際に確認し、会社と求職者の双方が納得してから入社を決めることが、早期退職やミスマッチを防ぐ最も重要なポイントです。

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よくある質問(FAQ)

金属熱処理は未経験でもできますか?
未経験者を採用する企業もあります。最初は製品のセット、運搬、外観確認などから始め、設備操作や検査を段階的に覚えるケースが一般的です。
金属熱処理の仕事は暑いですか?
炉の近くは高温になることがあります。ただし、設備の自動化、断熱、空調、スポットクーラー、休憩制度などにより環境は異なります。可能であれば入社前に工場見学をしてください。
資格は必要ですか?
無資格で応募できる求人もあります。フォークリフト、玉掛け、クレーン、金属熱処理技能士などがあると、担当できる仕事やキャリアの幅が広がります。
給料は高いですか?
基本給だけでなく、残業、夜勤、交替勤務、資格手当などで月収が変わります。総支給額が高い求人では、勤務時間や手当の内訳も確認しましょう。